「名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)」(2008)
高名な元ピアニストの堂本一揮が創設した堂本音楽アカデミー。ここで、堂本一揮の門下生3名が死傷する爆破事件が起こった。 被害者の一人・バイオリニストの河辺奏子は、近日行われる堂本音楽ホールの完成記念講演に出演する予定だったが、爆破事件で重傷を負ってしまい出演不可能となる。完成記念講演は山根紫音を代役として開くことになった。
事件の翌日、パソコンで爆破事件の記事を読みながら不敵な笑みを浮かべる犯人。「すべては、静かなる夜のために…」
園子のコネで、堂本音楽ホールの完成記念講演に招待されたコナン達。しかし、そのリハーサルで出会った天才ソプラノ歌手・秋庭怜子が何者かに狙われてしまう。飲み物への薬物混入・ダンプカーでの襲撃・エアライフルでの狙撃と、手段を選ばず秋庭を狙う凶悪な犯人。一方で、堂本一揮の門下生がさらに2人殺害されてしまう。
講演会当日、コナンと秋庭はホールの外を歩いている途中、何者かに襲われてしまう。さらに、講演開始後に堂本音楽ホールで次々と爆発が起こり、ホールの周囲は火の海に。ホール内では、完全防音のため爆発に気づく者はおらず、講演が続けられていた。意識を取り戻し、大急ぎでホールに向かうコナンと秋庭。果たしてコナンは、犯人の正体を暴き、蘭たちを助けることができるのか!?
☆これは劇場で見たほうが良かったと思います。「音楽」がテーマですが、本格的に作られていて美しかったです。テレビで見るレベルでもそれが分かりました。
作品としてはトリックやらなんやらはありません。だから「不可能犯罪」とか、そういう類のものではないですね。犯人を追い詰めるような場面も、「証拠は何なんだ!」と犯人が反論するお決まりのシーンもなく、なんかあっさりだなあという印象もあります。しかしコナンお決まりの「蘭、記憶喪失」というあまりにありえない展開とかが今回はなく、見やすいといえば見やすい作品でした。ただ、アニメ映画としては少しくらい「ありえなさ」があったほうが面白かったかなと思います。
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「タイヨウのうた」(2006)
海辺の町に暮らす雨音薫は太陽の光にあたれないXP(色素性乾皮症)という病気を抱えている。そのために月が出ると活動をはじめ、日の光が出ている間に眠ると言う通常の人々とは逆の生活を送っていた。 それでも彼女は自分を支えてくれる家族、親友の暖かい絆に支えられ、毎日を楽しく生きていた。 そして、何よりも「音楽」という大切な宝物を持ち、歌う事に生きがいを感じていた。 そんなある日、彼女がいつもの公園でストリートライブをしていると、いつも彼女が家の窓から見ていた一人の少年が偶然にも通りかかる。少年の名は藤代孝治。孝治との出会いで彼女の運命は大きく変わっていく。
☆「さあ泣いてください」という作りの映画だと思っていましたが、そうではないです。確かに悲しくない話ではないのですが、「生きる」ということに対し前向きな主人公は見ていて素直に応援したくなります。
主人公の役に歌手を起用したことで、「音楽」というのも映画の大きなテーマになっています。「病気」だけを核にしなかったのも「さあ泣いてください」にならなかった要因でしょう。しかし、YUIファンのための映画という印象は否めないです。どこか感情移入できなかったのはやはり彼女の演技力が関係していることは間違いありません。
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「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(2000)
舞台はアメリカのある町。主人公のチェコからの移民セルマは息子と二人暮しをしていた。貧乏だが工場での労働は、友人に囲まれて日々楽しいものだった。だが彼女は先天性の病気で徐々に視力が失われつつあり今年中には失明する運命にあった。息子もまた、彼女の遺伝により13歳で手術をしなければいずれ失明する運命にあった。
☆これはすごい映画でした。たまたまですが、「タイヨウのうた」と同じく歌手が主人公を演じています。しかし演技力が半端じゃないです、ビョーク。
主人公を次々と悲しい境遇が襲うため、見ているうちに憂鬱になってくるのは否めません。しかしそんな苦しい生活の中で彼女が唯一楽しみを見出しているのが「音楽」そして「演技」。「音」が聞こえてくるとセルマは妄想の世界へ入りこむのですが、そこでのミュージカルシーンは鳥肌ものです。そしてラストの衝撃。繰り返しますが、とにかくすごい映画でした。
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「キサラギ」(2007)
ビルの一室に互いに面識のない五人の男たち(それぞれハンドルネームは家元、オダ・ユージ、スネーク、安男、イチゴ娘。)が集まってくる。彼らはD級アイドル如月ミキのファンたちで、ファンサイトを通じて知り合った彼らは、如月ミキの一周忌に集まったのだった。
如月ミキは、一年前にマネージャーの留守番電話にメッセージを残し、自宅マンションに油を撒いて火をつけ、焼身自殺していた。彼女を悼むのが会合の趣旨だったが、オダ・ユージが彼女は自殺ではなく、殺されたと言い出したことで話の流れは一変する。次々と明らかになる五人の男達の意外な正体や、明らかになる事実の中で、彼らが辿りつく如月の真実とは?
☆一言でいうならば「映画館で見るには物足りないが、2時間ドラマだとするとよく作られている話」といったところです。2時間ずっと舞台はある一室という作り方が、いかにも邦画っぽいなという印象です。
元々は一年前に自殺したD級アイドルを偲ぶ会だったはずが、「彼女は本当に自殺だったのか」という一言から一気に「真実」まで向かっていく様子は面白かったです。作品中にちりばめられた伏線が見事に最後には回収されていく感じが心地よい。それにしても日本の俳優も捨てたものじゃありませんね。派手なアクションならハリウッドスター、こういう映画は日本の俳優だなあと思わされました。
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「悪魔を憐れむ歌」(1998)
デンゼル・ワシントン主演のオカルト・ミステリー。連続殺人犯リースを処刑室に送りこんだ刑事ホブズ。だが死刑執行の直前リースは「俺は自由になって戻ってくる」と言い残す。そして、その言葉を裏付けるかのように、リースの犯行を真似た殺人事件が次々に起きていく。現場にはリースが死の間際に残した意味不明の呪文が残されていた。しかも、ジョンに不利な状況証拠が見つかり、彼自身に嫌疑がかかってしまう……。独自に捜査を進める彼は、事件に悪霊が関わっていることを知り……。
☆これはこの中でもオススメです。最初は正直「悪魔」とか出てきた時点でやや見る気が失せたのですが。完全すぎる「悪魔」との戦いに挑む刑事ボブズに勝ち目などあるのだろうかと思われたものの、ボブズは見事に「勝利までの道筋」を立てていくのです。
しかしこれ、ラストは予想外すぎて衝撃でした。思わず「えっ」と声をあげたくなりますよ、これ。途中で「なんだこれオチ読めた」とか思っていたのですが、きっとそういう人は多かったでしょうね。面白い映画でした。
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もっぱら洋画派である私ですが、「キサラギ」を見て、「こういう映画は日本にしか作れない」と思わされましたね。下旬は邦画を中心に見てみようかなと思ってます。演技力どうこうは抜きにして、「タイヨウのうた」も邦画ならではの時間が流れていたように感じます。
それにしても「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は見た友達みんなすごいと言っていたくらいすごかったですね。これは日本では無理な映画でしょう。邦画、洋画、どっちがいいではなく、それぞれのよさを楽しめるようになればと思います。
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